「今度タイ旅行に行くときはゴルフもしたい」
「タイに住んでいるからゴルフに多少興味はあるけれど、何から準備したら良いかわからない」
そのような方に必読のゴルフ入門です!
できるだけわかりやすく紹介していきます。
そもそもタイのゴルフって1回いくらするの?
タイのゴルフ場で1回プレーするには、1)グリーンフィー(ゴルフ場使用料金)、2)キャディーフィー(キャディー料金)、3)カート代(オプション。強制のところもあり)、4)キャディーのチップを支払います。
グリーンフィーには、シャワーとロッカールーム使用料が含まれますが、レストランの食事代は含まれません。カートを使わず歩いてゴルフをすることもできますが、タイは気温が非常に高く日差しも強いので、初めてゴルフをするときはカートを使うことをオススメします。
グリーンフィーは1,000バーツ以下のリーズナブルなゴルフ場もあれば、4,000バーツ以上もする高級ゴルフ場もあります。これには、①ゴルフ場のグレード(プロの試合が開催されるゴルフ場、有名な設計家がデザインしたゴルフ場、豪華な施設を備えたコースは高額)、②立地条件(都心部に近いゴルフ場は高額)、③曜日(土日祝日は平日より割高)、④スタート時間(通常は午前スタートの方が午後より割高。稀に逆のゴルフ場もあります)が関係しています。
バンコクやパタヤから近く、豪華な施設を備えたゴルフ場の週末・祝日のグリーンフィーは基本的に最も高く、逆に都市部から遠くて芝と施設のメンテナンスが徹底されていないゴルフ場のグリーンフィーはリーズナブルなところがほとんど。平日と休日料金が同じゴルフ場もあります。
また、グリーンフィーはシーズンによっても変動します。乾季で涼しい季節(11月~1月)はハイシーズンで料金は高く、雨季の5月から10月は安く設定されます。
さらに、スポーツデー(sports day)という特別割引日を設定しているゴルフ場もあります(毎週月曜日は300バーツ割引など)。グリーンフィー、キャディーフィー、カート代を合わせたパッケージ料金を設定しているゴルフ場も多くありますので、予約する前に調べておきましょう。なお、パッケージ料金にはキャディーへ渡すチップは含まれていません(例外として、ナコンパトム県にあるニカンティ・ゴルフクラブはパッケージ料金にチップも含まれています)。
キャディーフィーは400バーツが一般的ですが、450バーツへ値上げするゴルフ場も少しずつ増えてきています。カート代は600~900バーツです。キャディーへのチップは300~400バーツが相場と言えるでしょう(これはパブリックゴルフ場の場合。会員制のサイアムカントリークラブはチップは500バーツとなっています。またバーディーが出たら100バーツを上乗せしてチップを渡す人もいますが強制ではありません)。*注:これらは2024年8月現在の情報です
ゴルフ場によって全然料金が違うんだね
バンコク中心部から車で1時間圏内のゴルフ場には、平日のパッケージ(グリーンフィー、キャディーフィー、カート代が含まれる)で2,000バーツ以下、週末でも午後スタートなら2,000バーツ前後でプレーできるところがあるわよ。キャディーさんへのチップ、食事代、そして交通費などは別途なことをお忘れなく。
ゴルフ初級者、または観光でタイを訪れる人は、客が少ない平日がオススメだよ。のびのびプレーできるし、料金も休日より安いからね。早朝が涼しくてお勧めだけど、午後は午前より料金が安くなるのが魅力です。
支払いはクレジットカードが利用できますが、キャディーフィーは現金払いとしているゴルフ場が多いので、特に旅行者は気をつけましょう。さらにキャディーへのチップ、茶屋やレストランでの飲食代、交通費なども現金で用意しておく必要があります。
タイのゴルフが日本と異なること
タイのゴルフで最も特徴なのが、プレーヤー1人につきキャディーが1人つくことです。キャディーはゴルフバッグからクラブを渡してくれるだけでなく、ピンまでの距離、風向き、グリーンの傾斜読みをアドバイスしてくれたり、ボールを磨いたりバンカーの均しをしたりと、プレーヤーの相棒であり世話役でもあります。
タイのキャディーは、日差しの強いときは日傘を持ってくれたり、グリーン上のボールマークもしてくれます。頼めばスコアカードを書いてくれるキャディーもいます。でもゴルフ初心者の方は、これが当たり前と決して思わないように。他の国のゴルフ場では、プレーヤがしなければならないことですので。
もう一つ日本と異なることは、18ホールをスルー(続けて)でプレーすることです。日本でも近年はスループレーが増えていますが、多くのゴルフ場では9ホールを終えると食事休憩があり、それから残りの9ホールを続けます。ハーフ後の食事休憩は日本独特の文化で、タイを含む海外ではありません。18ホールを全てプレーして、ゴルフシューズに付いた芝や泥をエアガンで取り除くエリアに行き、それから駐車場で車にゴルフバッグを載せて、キャディーにチップを払い、クラブハウスに戻りシャワーを浴びて、最後にレストランで食事を摂るのが一般的な流れです。
キャディーを指名するメリットはあるの?
タイのゴルフ場は、お気に入りのキャディーを指名することもできます。キャディーを指名するとどんなメリットがあるのか、下の記事にまとめました。
ゴルフ場での服装。ウェアとゴルフシューズについて
タイのゴルフ場は、クラブハウスでフォーマルなジャケットを着用する必要はありません。コースではタンクトップ、サンダル、ジーンズは禁止されていますが、クラブハウス(レストラン)ではTシャツ、ジーンズ、スニーカー(またはサンダル)でも問題ありません。
格好良いゴルフウェアとゴルフシューズを揃えるのも楽しみの一つですが、ゴルフ用品は高額なものが多いのが辛いところ。年に数回しかゴルフをしないのに、高額のゴルフシューズを買うことに躊躇している人も少なくないでしょう。タイのゴルフ場はスニーカーでラウンドしても大丈夫です(禁止しているゴルフ場を聞いたことがありません)。ただしスニーカーは芝に対してグリップ力が弱いので、スイング中で足が滑ることがあります。そこでオススメなのが、ゴルフシューズに似た性能を持ちながら、普段履きとしても使えるトレイルランニングシューズです。詳しくは下の記事を読んでください。
ゴルフ用具は日本で買う?タイで買う?
ゴルフクラブとキャディーバッグ
メーカーによって異なる場合もありますが、基本的にゴルフクラブとキャディーバッグは日本で買った方が安いです。タイに在住している方は、日本に一時帰国したときに免税で購入するのがベスト。ヴィクトリアゴルフ、ゴルフ5,ゴルフパートナーなど、ほとんど大手ゴルフショップは免税店として登録しています。
*2023年4月から免税制度が改定され、海外在住者が一時帰国時に免税で買い物をする場合、入国日の6か月以内に発行された在留証明または戸籍の附票の写しの原本が必要になります。
詳しくは下の記事を参照してください↓
ボールはロストボールがオススメ
新品のゴルフボールは1ダース(12個)で1,500~2,000バーツと高価ですので、初級者にはロストボールがオススメです。ロストボールとは、ゴルフ場の池に落ちたり、紛失したボールのことです。それらを回収したボールが、ゴルフ場のプロショップで売られています。
またバンコクでは、ゴルフショップがたくさん集まるタニヤプラザ(Thaniya Plaza)でもたくさん売られています(下に地図)。同じメーカーのボールでも、キズや色の状態で値段が異なり、安いものは1ダース300バーツ前後、新品同様な状態だと700バーツ前後します。タニヤプラザはオフィスと商業施設が融合したビルで、何十件ものゴルフショップが入居していますので是非一度は足を運んでみてください。*ロストボールを買うときは「もうちょっと安くしてくれない(ロット・ダイマイ、またはディスカウント・ダイマイ)?」と値段交渉しましょう!
ロストボールは安価なところが良い点ですが、水に浸かったゴルフボールは性能が著しく劣ります。ボールが上手に当たるようになり、スコアが上達したら、新品のボールを使うことをオススメします。
熱中症の予防と対策を万全にしましょう!
タイのゴルフで気をつけなければならないのが、熱中症を含む暑さ対策です。下の記事で詳しく説明していますので、参照にしてください。
それから日差しが強いタイでは、サングラスを用意すると目の疲れが軽減されます。松山英樹などが使用しているオークリーからは、芝目がよく見えるゴルフ用レンズPRISM GOLFが装着されたゴルフ用サングラスも販売されています。実際に使ったレビューは以下を参考にしてください。
ゴルフ場には蚊やブヨなどが大量に発生します。虫除け対策は必ずしておきましょう。おすすめの虫除けグッズを下の記事で紹介しています。
まずは練習場から始めよう!
以上、ゴルフをするのに必要なものをご紹介しましたが、ゴルフ初心者の方はまず練習場でボールを打つ練習から始めましょう。せっかくゴルフ場に行ってもボールが打てなければ楽しみも半減してしまいますからね。
練習場での撮影に便利!
ゴルフ練習場での撮影用には、下のホールダーが便利です。スマホを装着した状態でテーブルに置くこともできるし、キャディバッグにクリップで取り付けることもできます。
いよいよゴルフ場デビュー!
ボールを打つことに慣れてきたら、ゴルフ場でデビューしましょう!ゴルフ場には練習場がありますので、スタート時間の1時間前ぐらいに到着して、体をストレッチして少しボールを打つと良いでしょう。打ちすぎると体力を消耗してしまうので注意。
スタートしたら、自分のプレーに集中することが大事ですが、同伴者や他のグループに迷惑を掛けない程度のスピードでプレーするよう心掛けましょう。後ろで長く待っているグループがいたら、次のホールで先に行かせるのがオススメです(キャディーが手配してくれます)。それだけ気をつければ、ゴルフは本当に楽しいスポーツです。緊張せずに、思い切りスイングして楽しみましょう!!
ゴルフ場の予約の仕方は、以下を参考にしてください。
ゴルフで使えるタイ語を習得すると、ゴルフが2倍楽しくなりますよ!
上達が早くなるゴルフスコアの書き方も読んでおきましょう。絶対に役に立ちますよ!
タイのゴルフ場でクレジットカードすり替えに注意
バンコク都内および近郊のゴルフ場において、ロッカー内に預けている財布からクレジットカードを抜き取られ、別の第三者名義のカードにすり替えられるケースや、カウンターで自身のクレジットカードで料金支払後、別の第三者名義のカードを返却され、気付かずにいたところ、その後自己名義の実際のカードが何者かに不正使用されていたとの報告がこの数年出ています。
在タイ日本国大使館は2022年1月に注意喚起を発出。ゴルタイでもその内容をお伝えしました。それから数ヶ月後、タイのゴルフ場で実際に被害に遭った方から、その犯行手口と被害に遭わないための対策を教えていただいたので、内容をアップデートしました。これからタイへゴルフ旅行に来られる方はもちろん、タイで生活している方も下を読んで十分に気をつけてください。
どこがオススメのゴルフ場ですか?
「タイでオススメのゴルフ場はどこですか」とよく聞かれます。これは一言では答えられない質問です。ゴルフ場の良し悪しは、コースデザイン、施設、料金、ゴルフ場へのアクセスなど、様々なものが関連していますし、その人のゴルフの腕前や予算によっても選択の基準が異なってくるからです。
一般的にタイの名門と言われるゴルフ場は長い歴史があり、有名なトーナメントが開催される美しさと難しさと備えたコースデザインで、メンテナンスが徹底されており、豪華な施設と上質なサービスを提供しています。しかし料金は高額で、平日でも混んでいることがあります。一方、コースと施設の状態が並程度で、バンコクやパタヤなど市内から離れた場所にあるゴルフ場は料金がリーズナブルで、週末でも混んでないのでのんびりプレーができます。いろいろなゴルフ場に行って、自分に合ったお気に入りゴルフ場を探してみてください。
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コメント
パタヤのタカ様
情報ありがとうございます!
パタヤではそうゆうことがあるのですね。
パタヤに滞在中です。大変楽しく読ませていただきました。ありがとうございました。
1つだけ私の感覚でお話しさせていただきます。パタヤ近郊のゴルフ場には土日の方が空いてるゴルフ場もありました。と言うのも、ゴルフバーが土日はお休みのため大挙して来るお客さんがいないためらしいです。