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タイの高速道路には、日本のETCに相当する高速道路自動料金システム(Easy Pass / M-Pass)があります。近年はコロナ対策として、料金所で現金を触ることを避ける目的でEasy Passを導入した人も増えたとのこと。日本の新車はETC車載器が標準装備されていますが、タイでは自分で申し込んでデバイスを取り付ける必要があります。今回はEasy Pass / M-Passの申込み、取り付け、使用方法を紹介します。
Easy Pass(イージーパス)はどこで申し込めるの?
申込みは高速道路の入口(料金所)にある事務所で行います(バンコク郊外や地方など、地域によって事務所のない料金所もあり)。私の知っている限り、ほとんどの事務所は料金所ゲートの奥(通過した後)にあります。Easy Passの申込みをするだけの目的で高速料金を払うのはもったいないので、高速道路を使う用事があるときに申し込むのが良いでしょう(早朝や夜間など営業時間外はNGですよ)。
事務所に入ったらEasy Pass/ M-Passと書かれた窓口に行きます。そこで免許証と身分証明書(パスポート)を提示します。車の登録者である必要はありません。ウェブサイトには免許証と身分証明書をスキャンして印刷したものを持参するよう記されていますが、私が行った事務所は係員が無料でコピーしてくれました。
申込用紙に名前や電話番号など必要事項を記入し、高速道路料金のデポジットを入金します。金額は自由です。都内の高速道路料金は10~60バーツ(区間により異なります)で、後からチャージもできますので、ここでは1,000バーツくらいで良いでしょう。デポジットを支払うと、係員がEasy Pass端末のID番号に金額を入金して、その端末を入れたEasy Passキットを渡してくれます。このキットは無料です。
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Easy Passキットの中には、EasyPassリーダー端末、EasyPassカード、窓に取り付ける部分を拭くガラスクロス、取扱説明書が入っています。
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このEasy Passリーダー端末が自動ゲートにあるセンサーに読み込まれ、高速道路を利用する毎に料金が引き落とされます。
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裏には両面テープがあり、取り付けに用意するものは全て揃っています。緑色のEasy Passカードの背面には、この端末のID番号が記されています。先払いした残高が少なくなったら、この番号を使ってお金を補充するのです。この方法は文末に説明します。
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Easy Pass端末の取り付け方法
端末の取り付け場所はフロントガラス中央の上部。自動ゲートのセンサーが読み取りやすいそうです。ただ気をつけなければならないのは、フロントガラスの上部に日差し防止のフィルムが貼ってあったり、雨滴を検知する光学的雨天センサー(=レインセンサー。雨が降るとこれが反応してワイパーを自動起動させる)があるモデルは、その部分より下に付けるべきです。私の車にはレインセンサーが上部中央にあるので、その真下に装着しました(取り付ける前に同封のガラスクロスで装着部分を磨いてください)。これで準備は完了です。
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Easy Passの利用方法
通常、Easy Pass自動ゲートは高速道路の右車線にあり、地面に青色の線が敷かれています。料金所が見えてきたら、青色の車線を進みます。
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Easy Passという大きな看板が上に見えます。前の車と5メートルの間隔を開けてくださいと注意書きがあります。Aという文字が点灯しているのは、このゲートが利用可能ということです。
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通過ゲートのセンサーは車に取り付けた専用端末を瞬時に読み込み、時速20キロ以下で通過することができます。センサーが車を認識すると、端末からピッという音が1回鳴り、ゲートにあるモニターに残高が表示されます。少し分かりづらいですが、下の写真の赤矢印の部分がモニターです。
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Easy Passにチャージする方法
残高が200バーツ以下になると、ゲート通過時にピッという音が2回鳴ります。Easy Passカードの背面にあるID番号に入金して補充しますが、その方法はたくさんあります。
タイの銀行に口座があり、オンラインバンキングを利用している方は、銀行のアプリから入金するのが最も簡単でしょう。下がそのサンプルですが、メニューからTop Up(補充する)をクリックし、選択肢からEasy Passを選んで自分のID番号と補充したい金額を指定すればOKです。*銀行によってアプリの表記と操作方法は異なりますので、詳しくは銀行に問い合わせてください
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スマホの通信キャリア会社のアプリから補充をすることも可能です。下はTrueのtruemoneyアプリを使った場合の入金方法となります。青色の矢印をクリックして、次の画面でカードのID番号と入金金額を入力すると、その金額が自分のスマホの利用金額に加えられて請求されます。
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これらの手続きが難しいという方には、Easy Passカードを銀行やコンビニの窓口に提示して、現金で入金することもできます。下が利用可能な機関です。銀行は手数料が5バーツ、セブンイレブン、テスコ・ロータス、ビッグCは10バーツかかります。*2022年3月現在
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バッテリーが切れたらどうする?
Easy Pass端末にはバッテリーが入っていて、インストールしてから通常5年間使うことができます。バッテリーが切れると料金所ゲートで黄色のランプが点滅して通過できなくなりますが、高速道路の事務所で新しいバッテリーに無償交換してくれます。一般的に事務所はゲートの外にありますので、まずは現金払いの料金所に移動して、現金を払いゲートを通過して、事務所前に駐車して端末を持っていきましょう。事務所が設置されていない料金所、または深夜など営業時間外にバッテリーが切れたら、とりあえず現金払いの料金所を利用して、次に事務所が営業している場所でバッテリー交換をしましょう。
以上、Easy Passの申込みと使用方法を具体的に説明しましたが如何だったでしょうか。普段、高速道路を利用しない方も、タイで生活するならEasy Passをインストールすることをお勧めします。現金の料金所は常に混んでますから、とても快適ですよ!
新しい自動料金システム「M-FLOW」
高速道路局の新しい自動料金システム「M-FLOW」が、2022年2月15日から高速9号線(バンパインーバンプリー間)でスタートしました。
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通過する車両のナンバープレートを検出するシステムで、タイ運輸省は「減速する必要がなく時速120キロで通過可能」と説明しています。確かに便利そうではありますが、気をつけるべきこともあります。それは「M-FLOW」に登録していない車がこのレーンを走行し、ゲート直前で左隣のEASY PASSと現金払いの料金所レーンに車線変更して大混乱になることがあるからです。本当に知らずに「M-FLOW」レーンに侵入してしまう人もいれば、道が空いているので故意的に「M-FLOW」レーンを走行する人もいるので、ゲート前は十分に気をつけてください。(上の写真では黄色の1から10が現金料金所、水色の11と12がEASY PASS、赤紺の13-17がM-FLOW)。
「M-FLOW」の利用の仕方
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「M-FLOW」を利用するには、上のQRコードからアプリをスマホにダウンロードして登録します。支払いはクレジットカード、銀行振込、M-Pass / Easy Passアカウント、オンラインバンキング、ATM、銀行が利用できます。万が一、登録せずに「M-FLOW」を通過した場合は、7日間以内にアプリまたは公式サイト(https://mflowthai.com/mflow)で支払えばマイペンライ(大丈夫)なようです。それをすぎると罰金となりますので気をつけましょう。
いかがでしたでしょうか。これらの情報は2023年1月現在のものですので、利用にあたっては最新情報を確認することをお忘れなく。そして最後に、タイの道路は予測できないことが多々起こりますので、運転は本当に気をつけましょう。自分は外国で運転していること、日本の常識は通用しないことを再認識して、運転マナーの悪い車に遭遇しても強引に追い越したり、不必要にホーンを鳴らすようなことは絶対に避けましょう。
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