昨年、ユニクロのエアリズムマスクと、GQから新しく発売されたマスクの比較をしたときに、GQ MAXという新製品が年末に販売されることをお伝えしました。
このGQ MAX、微小粒子状物質(PM2.5)を96%ブロックする機能がありますが、お値段は1枚290バーツと結構高い。ところが最近の大気汚染が影響しているのか、販売日から1月中旬になってもずっと品切れ状態で手に入れることができませんでした。本日やっとゲットできたので、レビューします!




このマスクは7層構造になっていて、微小粒子状物質(PM2.5)を96%ブロックする機能があると説明がありますね。そして大きくN95と書かれていますが、これについてはのちほど。。


外側のレイヤーは耐水性のある素材、肌と接する内側のレイヤーはCoolMax®(クールマックス)という涼しさを感じられる素材となっています。マスク部分はとても柔らかいですが、鼻を覆う上の部分はがっちりしています。7層構造ですが、触っても厚さは感じられません。


内側は細かい気泡があり、呼吸しやすくなっています。着用してみると、抜群のフィット感でした。矢印で指した上の部分には、5ミリほどの大きなノーズフィッターが入っていて、以前買ったGQマスクの細いワイヤーより安定感があります。また下の部分も柔らかいゴム状のカバーが顎の下をしっかりサポートしてくれます。


GQウェブサイトにある画像を見ると、顔とマスクがしっかり密着しているのがわかると思います。実際に付けてみると、多くのマスクが横長形状なのに対し、GQ MAXマスクは縦長であることに気づきます。
昨年4月タイに非常事態宣言が出されたとき、普通のサージカルマスクが品薄になり、仕方なくN95マスクを買ったことがあります(下の画像参照)。


バンドが非常にキツく、通気性も悪くて、1年で最も暑い時期にこれを着用して外を歩くのは地獄でした。新製品のGQ MAXは、このN95マスクと形状が似ています。横長形状のマスクに慣れている人は、頬が隠れないので小さいと感じるかもしれません。ですが鼻と顎の下でしっかりガードしているので、歩行中にズレたり、会話中に鼻が出てしまうこともありません。


また、レイヤーが7層もあると呼吸しずらい印象がありますが、普通に外を歩く分には気になりませんでした。とは言っても密着感がしっかりしているので、ゴルフなど運動時は薄いウレタンマスクの方が快適ですね。
どれくらい使えるのか
30回まで洗えて使用できます。この「洗えば再利用できるN95規格のマスク」という点が、GQ MAXの最も優れた点です。通常はサージカルマスク、スポーツはウレタンマスク、PM2.5数値が高い日や、屋外に長い時間いるときはこのGQMAXと、性能の異なるマスクを持っていると便利ですし、長く使えますね。
値段はサージカルマスクやユニクロ・エアリズムマスク(1枚130バーツ)に比べて高いですが、年末からバンコクのPM2.5値は200以上(極めて健康に良くない状態)の日もありますので、1枚持っていると安心かもしれません。
PM2.5とN95規定マスクについて
PM2.5は、大気中に浮遊している直径2.5μm(1μm(マイクロメートル)=1mmの1000分の1)以下の非常に小さな粒子です。PMとは「Particulate Matter(粒子状物質)」の頭文字をとったもので、工場や自動車、船舶、航空機などから排出されたばい煙や粉じん、硫黄酸化物(SOx)などの大気汚染の原因となる粒子状の物質のことです。PM2.5は、粒子の大きさが非常に小さいため、肺の奥深くにまで入り込みやすく、ぜんそくや気管支炎などの呼吸器系疾患や循環器系疾患などのリスクを上昇させると考えられます。特に呼吸器系や循環器系の病気をもつ人、お年寄りや子どもなどは影響を受けやすいと考えられるので、注意が必要です。(政府広報オンラインより)。
N95マスクは、アメリカ合衆国労働安全衛生研究所( NIOSH)のN95規格をクリアし、認可された微粒子用マスクのことを言います。NIOSHには9種類の規格があります。耐油性なしのN95、N99、N100、耐油性ありのR95、R99、R100、そして防油性のあるP95、P99、P100(ウィキペディア)。アルファベットの横の数字は0.1~0.3µmの微粒子をブロックできる割合を指していて、GQ MAXは96%ブロックする耐油性なしのマスクなのでN95規格なのです。
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