100切りに必須!「避けられるミス」と「して良いミス」

誰もが最初にぶつかる大きな壁が100切りです。それを乗り越えるために、たくさんボールを打って練習することも大事ですが、ボールを打つ前にスコアを縮められるものがあります。それがコース・マネジメントです。聞いたことはあるという方も多いのではないでしょうか。コース・マネジメントとは、コースの状況と自分のスキルを考慮した戦略のことです。でも実際に何をすることなのか、ピンとこないですよね。コースマネジメントは非常に多くの項目があり、個人によっても異なります。そこで今回は、100切りを目指している人向けにオススメしたい、「避けられるミス」と「して良いミス」という、コース・マネジメントを紹介します。

「避けられるミス」ってなに?

まずは、1打目を打つティーイングエリアでの「避けられるミス」について説明していきましょう。ティーイングエリアは、2つのティーマーカーの前方を結ぶ線と、ティーマーカーの後方から2クラブレングス下がった四角形の範囲を指します。このエリアにボールを置かなければなりません(プレイヤーがその範囲外に立ってスイングするのは可)。我々アマチュアは無意識にティーマーカーの間にボールを置きますが、ここで大事なのは、自分の立つ場所と、ティーを刺した場所が同じ高さになる場所を探すことです。

難易度を上げるために、ティーイングエリアに微妙な傾斜をつけたり、敢えて平らにしていないコースがあることを知っていますか?実は結構あるのですよ。ところが多くのプレイヤーはフェアウェイの打つ方向に集中してしまい、それに気づきません。驚くかもしれませんが、仮にティーを刺した場所が立ち位置より5センチ高くても、自分の視界から気づきにくいのです。それでいつものドライバースイングをしたら、ボールがフェイスの上に当たるか、地面にダフるミスが出るでしょう。そして「今日は体が突っ込んでるな。次のホールは体を起こして打とう」なんて思ってしまうのです。これを避けるためにも、ボールを置く前に、必ず後ろから見て平らな場所を探しましょう。これが「避けられるミス」の1つ目です。

ボールを置いたら、次に気をつけることはアドレスの方向です。2つのティーマーカーを結ぶ線が、フェアウェイの打つ方角と垂直になっていると思いがちですが、これも違います。異なる方向にティーマーカーが配置されているコースもあります。

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上の写真を見てください。ティーイングエリアの前方右側が丸く削られていて、視覚的に左から右へ傾斜しているように見えます。そして2つティーマーカーも少し右側を向いています。ここで正確にフェアウェイに向かってアドレスするのは難しく、多くのアマチュアは無意識に右方向にアドレスしてしまうでしょう。そして真っ直ぐなナイスショットをしても「今日は右方向に飛んでいくなー」なんて思ってしまうのです。これを避けるために、一緒に回る友人やキャディーに後ろに立ってもらい、アドレスの方向を確認してもらいましょう。これが「避けられるミス」の2つ目です。

実は自分でアドレスの方向を確認する方法もあります。アドレスをした状態でゴルフクラブを両足の爪先にくっつけるようにして地面に置きます。クラブから手を離して、後ろからシャフトが向いている方向をチェックすれば自分がアドレスしていた方向がわかります。ただしティーイングエリアでやると他のプレイヤーに迷惑をかけるかもしれないので、フェアウェイやグリーンで自分でチェックしてみることをお勧めします。びっくりするほど右側を向いてアドレスしていたことに気づくかもしれませんよ!

「して良いミス」ってなに?

次に「して良いミス」について説明します。フェアウェイからグリーンを狙う状況を連想してください。ピンまでの距離は145ヤード。グリーン左側には大きな池が広がり、グリーン右側の奥には深いバンカーがあります。ここでしてはならないミスは、池とバンカーに入れること。そして「して良いミス」は、グリーンを外して手前のフェアウェイ右側にボールが止まること。なぜなら、池やバンカーに入れるより、フェアウェイからアプローチする方が少ない数で上がれる可能性が高いからです。つまり「して良いミス」とは、想定されるいくつかのミスの中で、最も少ないスコアで上がれるものを選択することです。

それではこの状況で具体的に何をすべきでしょうか?池を避けるためにグリーンの右側を狙い、145ヤード飛ばないクラブを選ぶのです。もしあなたの7番アイアンの飛距離が150ヤード、8番アイアンが140ヤードなら、8番アイアンを選びます(あくまでも100切りマネジメントです)。これなら奥のバンカーに届きませんし、右を向いているので池に入る可能性もほとんどありません。

100切りコースマネジメントで大事なのは、様々な選択肢から最も安全なものを選択することです。「8番アイアンの飛距離は140ヤードだから、145ヤード先のピンに届かない。7番アイアンで少しだけ弱く打てば、ピンに寄るかも」とついつい考えてしまいがちですが、”たられば”を排除して、最も安全な選択肢を考えることが大事です。フェアウェイのラフに捕まったときも、グリーン方向に打つのと、横のフェアウェイに出すことのどちらが成功する確率が高いか考えるべきです。


「避けられるミス」と「して良いミス」のコース・マネジメント、いかがでしたでしょうか。ボールを打つスキルとは関係なくスコアアップが狙えるこの方法を、是非試してみてください。これが少しでも役に立ち100切りに繋がれば幸いです!

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