
来年の1月31日に閉店となる東急百貨店へ行ってきました。

最大80%ディスカウントのカウントダウンセールが12月31日まで実施されています。

平日の午前中だったこともあり、2階婦人服と3階紳士服は客がまばらでしたが、、、。

4階のスーパーマーケットへ上がった途端、大勢の買い物客の姿が!派手な赤と白のSALE旗に群がって、真剣な眼差しで特価品をバスケットにどんどん詰め込んでいく。その熱気は凄まじく、このフロアだけ室温が明らかに高かったです。。



売れている商品はシャンプー&リンス、シャワーソープ、洗剤、アルコール雑菌ウェットティッシュにジェル、そしてマスク。どれも半額になっているからもあるが、タイ国内で新型コロナウィルスの第2波が広がっているのも影響しているのだろう。

私の目的はスーパーマーケットではなく、MBK4階で電化製品を買い、同じフロアにある日本料理店「田ごと」で食事すること。ところが「田ごと」があった場所はスーパーマーケットの特売スペースになっていて、店の入口がどこだったかわからないほど変わり果てていた。スマホで調べてみると、今年の5月頃に営業を終了していたらしい。大きなため息が出た。
私が「田ごと」を初めて訪れたのは、バンコクにBTSが開通する1年前の1998年。当時働いていた会社の先輩と来て、やはり東急百貨店にあるレストランは違うなと思ったのが最初の印象。とは言っても「田ごと」は豪華な高級店ではなく、その逆で、シンプルな内装の庶民的なファミレスでした。メニューもカレーライス、たぬきうどん、焼き魚定食、カツ丼など、他のジャパニーズ・レストランと似た定番料理でしたが、違ったのは料理の味。その頃は今のように日本の有名飲食店がバンコクに支店を出すことは非常に稀で、なんちゃって和食料理店と呼びたくなるような店も少なくなかったのです。田ごとの料理は味に深みがあり、安心感がありました。
それから数ヶ月に一回ぐらいのペースで、1人でも行くようになったのですが、、、。BTSが開通し、サイアム・パラゴンが開店し、サイアムスクエア、ディスカバリー、サイアムセンターが続々とリニューアルし、サイアム以外のエリアも商業施設が雨後のタケノコのようにオープンし、それに伴い日本から有名飲食店が星の数ほどタイへ進出して、私は「田ごと」のことを忘れていた。東急百貨店が閉店になるニュースを聞いて、その前にもう一度と思ったが遅かった。残念。
東急は多くのタイ人に親しまれ、タイの商業施設の歴史に名を残す百貨店です。もしまだ訪れたことのない人がいたら、閉店前に行って自分の足跡を残しておいたらどうでしょうか。


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